毎日を適度に飄々と過ごす

#人生初のブログ #日々の出来事 #個人的 #意見 #感想 #表明 #ボヤキ

鳥肌モノのゲーム・オブ・スローンズ

今huluで配信されてる、ゲームオブスローンズの最新のシーズン7を見ようと、その一つ前のシーズンの最後の回を見てたら、「あれ?その前はどんなんだったっけ??」なーんてことを延々とやってたら、結果シーズン1の最初まで遡ってしまった。

第1話のときって、こんなに平和だったか〜と、見直してて驚いた。和やかだし笑いがあるもんね。みんな楽しそうで仲睦まじい。ここからあんなドロドロとした非情な展開になり、みな離れ離れのサバイバルロードが始まるなんて、この頃は誰も思わなかっただろうに。そう考えると、その対比として素晴らしいシーンだけど、ものすごく皮肉な始まり…。

 

しかし、やっぱりこのドラマはすごいわ。

しばらくぶりに見たけど、あのオープニング映像が流れ、テーマ曲を聞いた途端、鳥肌立ちまくり。

こういうことって映画ではたまにあるけど、ドラマではなかなかない。こうやって曲を聞いただけで、感動が思い起こされて、期待が高まる稀有なドラマ。それがゲームオブスローンズ。

 

大人のダークファンタジーの部類になるんだろうか?ファンタジーというと、さすがに内容的に無理があるか…?

壮大な群像劇と、王座をめぐる争い、裏切りや野望、多くの思惑が渦巻く、ドロドロとした世界。できれば見たくなかった人間の奥の奥、本性をとことん描くディープさが人気の秘密なような気もする。あまりの非情さに目を覆いたくなるようなシーンもたくさんあるけれど、それらを惜しみなく見せつけ、人間の恐ろしさや傲慢さを余すことなく見せるところがこのドラマの醍醐味なんだろう。

 

広大なこの世界のあらゆるところで、数多くのキャラクターが紡ぎ出すストーリーも魅力。

役者たちの演技の素晴らしさもさることながら、細かな演出や設定で息を吹き込まれたキャラクターたちが織りなすストーリーにひきこまれる。

これだけ多くのキャラクターが出てきても、それぞれの背景や心情が丁寧に描かれているため、矛盾もなければ、物語が破綻することもない。視聴者が置いてきぼりになるようなことも、観てる途中で疑問がわいて気になってしまうようなこともないし、中だるみもない。

物語の舞台、七王国各地でさまざまな出来事が起きていても、全てが並行しており、無駄な伏線はなく、後々きっちりと結びついていくことがわかるストーリーになっていて、脚本の緻密さやうまさを感じる。

善悪がはっきりしない世の中だからこそ、キャラクターの視点によって敵味方も変わる。正解もない。それがまた魅力の一つでもある。

 

中途半端に映画ではなく、じっくり見れる続きモノのドラマとして仕上げたのもよかったと思う。だからこそ映画だとスルーされてしまいそうな細かな部分や脇役にいたるまで、この世界を構成する一つ一つのピース全てが大事に描かれている。

そりゃいくつも賞獲るのもわかるよという納得の出来栄え。

 

正直、見る前は、こういう歴史ものっぽい、クラシックな雰囲気のストーリーや世界観には全く興味がなく見るのを躊躇してたけど、見た瞬間にひきこまれ、評判が事実であることを目の当たりにした。

人間たちの争いだけでなく、ホワイトウォーカーなどの不思議な世界観と合わさっても、決して違和感を感じさせないのも素晴らしい。

オリジナルストーリーの世界観やキャラクターなどがすごく良く練られてるからなんだろうけど、それらを映像化した制作側もすごいと思う。

 

確かシーズン8で終わるんだっけ?この世界観の裏にちらばる不思議の数々もつまびらかになるんだろうか。期待が膨らむファイナルシーズンが楽しみでならない。

あと、いつ誰がどこで退場してしまうのか。予測不能なドラマでもあるところも、飽きさせない作りになってるんだろうね。メインキャラだよね?って人があっさり消えたかと思えば、意外とこいつらしぶといな…まだ生きてるの?というところも、このドラマの面白さかと。そういう意味でも今後も目が離せない。

 

このスケールにこのストーリー。

一度でいいから、映画館の大きなスクリーンと迫力あるサウンドで、このドラマをじっくりと堪能してみたいもんだ。ファイナルシーズン配信前に、どっかでそういうイベントをやってほしい!